シニア犬の介護は、決して「かわいそうな時間」ではない
1. はじめに:介護に悩む飼い主さんへ

こんにちは。 haga hakkou lifeの 羽賀ゆみです。
以前のブログで、愛犬チコが旅立つ直前に「発酵ごはん」を一口食べてくれたエピソードをお話ししました。その時、私は「食べなきゃ死んじゃう」という焦りでいっぱいだったことも……。
今日は、その経験から私が学んだ**「介護との向き合い方」**について、改めてお伝えしたいと思います。
シニア犬の介護をしている飼い主さんとお話しすると、「介護=かわいそう、大変」という言葉をよく耳にします。でも、18歳までチコを介護した経験を持つ私は、今、心からこう思っています。
「介護は、決して『かわいそうな時間』ではない」ということを。
2. かつての私が抱えていた「終わりのない不安」

もちろん、最初からそう思えていたわけではありません。
チコは最晩年、腎臓病を患い、毎日自宅で点滴をする日々でした。あんなに食いしん坊だった子が食べなくなり、いつの間にか、あばら骨がはっきり見えるようになって……。
抱き上げたとき、手のひらに伝わってくるのはゴツゴツとした骨の感触ばかり。 「このまま死んでしまう」という不安が、24時間いつも頭から離れませんでした。
心の余裕をなくした私は、「なんで食べてくれないの!」と、一番愛しているはずのチコにイライラをぶつけてしまったこともあります。今思い返すと申し訳なさが募り、自分自身に腹立たしさを感じることもあります。
3. 「食べてくれる」が連れてきた、一筋の光

そんな限界だった私に、ワンネスの先生が「これならきっと食べてくれるよ」と教えてくれたのが、『レバーのミートローフ』でした。
以前もお話ししましたが、この料理は私とチコにとって、まさに「救いの食」となりました。
それまでの私は、鶏むね肉やささみくらいしか思い浮かばず、レバーをあげたことは一度もありませんでした。でも、半生状態のレバーは驚くほど香りが良く、チコの食欲を呼び覚ましてくれたのです。
チコが美味しそうに食べてくれる姿を見て、私は救われました。 栄養を摂らせることに必死だった私が、「食べることは、生きる喜びそのものなんだ」と、チコの食べっぷりから教えてもらったのです。
4. 間に合わなかった「手作り納豆」という後悔

チコは小さい頃から納豆が大好きで、私たちが食べているといつもおねだりに来る子でした。
先生に教わった「手作り納豆」を一緒に食べようと、楽しみに仕込んでいたのですが……。 チコは、その納豆が出来上がる直前に旅立ってしまいました。
「もっと早く準備していれば」 間に合わなかったという心残りは、今も消えることはありません。
5. 介護は、愛犬と心を通わせる、かけがえのない時間

この経験があるからこそ、私は今、インストラクターとして活動しています。
シニアになってから慌てるのではなく、元気なうちから発酵食を取り入れて「食べる喜び」を分かち合ってほしい。それが、最後の日々を「かわいそうな時間」ではなく、「美味しいね」と笑い合える愛おしい時間に変えてくれると確信しているからです。
介護は、愛犬が一生をかけて私たちに教えてくれる、大切で温かい時間です。
一人で抱え込まないでください。 「発酵食」という知恵があれば、もっと軽やかに、もっと穏やかに、愛犬の心に寄り添うことができます。
